2011年に夫が亡くなり、現在は一人暮らしをしています。
夫が亡くなった時には、私が喪主となり葬儀を行い、必要な事務手続きも一人でしました。
私が亡くなった後のことは離れて暮らす子供たちがすることになります。
そこで、子供たちにできるだけ負担をかけないように準備をしておこうと考えて、2019年頃から仕事の合間を利用して生前整理を始めました。
そして、生前整理をすすめていくうちに、その先のことを考えるようになりました。
この記事では私が行っている生前整理のすすめ方とその先の話を紹介します。
これから生前整理を始めたいと思っている方やなかなかすすまないと感じている方のお役に立てばいいなあと思っています。
生前整理で明確にしておきたい情報をリストアップ
初めに、必要な事務手続きや引き継いでほしい事のリストアップから始めました。
最終的にこのような項目分けをしました。
- 解約手続きが必要な契約情報
- 不動産、預貯金、保険等の情報
- 病気のこと、終末医療や介護の希望
- お葬式、納骨の希望
- 親族や友人の情報・写真の用意
- ものの整理
解約手続きが必要な契約情報を書き出す・必要な書類の保管場所を作る
先ず、取り掛かりやすい解約が必要な事務手続きの整理から始めました。
通常の生活で利用している電気、水道、ガスのことから携帯電話やネット回線など解約が必要な契約情報をルーズリーフに書き出しました。思い出したら追加するを繰り返しました。
それぞれの契約の支払い方法と合わせて銀行口座やクレジットカードの利用状況もまとめました。
必要な情報を書き出すと同時に、契約書や大切な書類を保管する場所を作りました。
電気製品の保証書や取り扱い説明書と一緒に保管していた賃貸契約書や生命保険証書などを新しい保管場所に移しました。
ついでにその他の書類も分類して、必要な書類はファイリングしてスッキリしました。
一度きちんと書類を整理して保管場所を決めると、郵便物を確認してそのまま放置することが減ってきました。書類を確認して保管するものと不要なものを仕分けて片付けるということがスムーズにすすみます。
医療情報と生命保険の情報
次に亡くなった後の話ではなく、私が突然倒れて手術するようなことがおきた場合の備えとして、病院で聞かれる常用している薬・アレルギー・主な既往歴などの医療情報の一覧を作成しました。
こちらは子供に預けるために作成して、すでに娘に預けました。
その後、生命保険の保障内容を簡潔に書いて、生命保険の契約書ファイルの見出しにしました。
こうしておくと入院した時に、ファイルを確認して生命保険会社へ連絡をしてもらえるでしょう。
お葬式、納骨について
お葬式については今まで、深く考えていませんでした。
しかし、昨年、父が亡くなっていろいろと考える機会がありました。
そこで、今現在のお葬式についての考えを日付を入れて書き留めてました。
納骨については、夫が亡くなった時に納骨堂を購入しました。
先日、納骨堂へ行って永代供養の話を聞いてきました。
遺骨の永代供養の方法の他に、自宅に置いてある仏壇やお位牌のことについても、今後の考え方を教えてもらいました。
永代供養のことは私の希望を子供に話して、子供にも考えてもらって決めようと思っています。
お葬式というと遺影写真が必要ですね。
夫が亡くなった時、遺影写真に適している写真が見つかりませんでした。今も仏壇の横に置いてある写真を見ると残念な思いです。
元気なうちに自分が気に入った写真を用意しておきたいです。
調べてみると、多くのフォトスタジオでシニアポートレート・シルバーポートレートという撮影サービスが用意されていることを知り、近々、行ってみようかなと考えています。
良い写真を用意しておいて使用する場面がなければ、10年後にまた、新しい良い写真を用意するといいのではと、今のところ考えています。
どんなお葬式をするにしても、私が亡くなったことを知らせてもらうために、交流がある親類や友人の名簿が必要になりますので、わかりやすく作成しておきたいです。
ものの整理
家の中の物は、次のように分類されます。
- 現在使っている生活必需品
- アルバムや手紙、自分が描いた絵等思い出の品、書籍・CD・DVD等趣味のもの
- 誰かに譲りたいと思って保管している物
- 現在使用していないけれど、まだ使える物なので保管してる
- 処分できていない不要な物
3は、きちんと伝えておくと亡くなった後、希望通りに渡されるでしょう。
3以外は、亡くなった後に処分されるものです。
仕分け作業をして不要な物ですぐに処分できるものは、その都度処分しています。
押し入れの中に不要な物と確認済みだけど処分してない物には「不要」と、必要ではないけどまだ処分をとめている物には「保留」とわかりやすく貼り紙をしています。こうしておくと、確認済みということがだれにでもわかるので安心です。
もう少し先のことを想像すると、子供と同居することになったり、施設に入居することになったりと、いま住んでいるところよりも小さなスペースで暮らすということが考えられます。
そういうことを想定すると、持ち物の数量を見直すことを徐々にやっていくべきだと思っています。
最後は不要なものを手放すのではなく、持ち続けたいものを選ぶのだと思います。
半年とか期間をおいて考えて、バッグや袋類で出番が少ないものは思い切って手放しました。
いっぱい詰め込まれた食器棚の食器の数も使用頻度を考えて減らしました。
以前の仕事で作成した作品を箱に入れて保管していたのですが、何度か見直した結果、手放しました。
ひとり暮らしの生前整理は元気なうちに始めて子供と話すこと
生前整理をして備えていることを子供たちに話しておかないと、もしもの時に何にもなりません。
近々、生前整理をしていること、今の途中経過の報告をする予定です。
また、生前整理のまとめ方は自分と子供たちがわかるようにしておくことが大切で、エンディングノートを作成してまとめなくてはと思う必要はないと考えています。
まとめることが苦手なら、内容を話して子供にまとめてもらえばいいことです。
50代・60代で始めた生前整理はこの先、状況が変わったり、気持ちが変わったりといろいろ起こると思うので、その都度修正して更新していきます。
50代・60代で生前整理を始めて残りの人生の過ごし方を考える
子供たちにできるだけ負担をかけないようにと始めた生前整理でしたが、今までの生活を整理して不要な物を取り除いていくうちに思ったことがあります。
これから先、限りある時間をどのように過ごそうかと
限られた時間なら好きなことをして過ごしたり、やり残していることはないか考えたりと有意義に使いたいですね。
生前整理は今後の自分を考えるきっかけになったと思っています。
まだ早いと思っている方も生前整理を始めてみてください。何か感じることがあるかもしれません。
50代・60代で生前整理を始めて使える時間を増やす
気力はあっても体力や判断力、決断力などが年々、低下してきています。
生前整理を行うには体力も判断力も必要です。
生前整理を早めに始めることで
(1)少しでも体力や判断力が低下しないうちに始めることで完了するまでの期間を短くすることができます。
(2)ものの整理を行うと、「あれが見つからない、確かここに~」というようなさがし物にかける時間も減らすことができます。
(3)さがし物が見つからずに、また新たに購入したという経験は誰にでもあると思います。購入するという行動の時間と経費も減らすことができます。
このように大切に使いたい時間を増やすことができます。
そして、人生最後まで実りある日々を過ごしませんか。
まとめ
今回は私の一人暮らしの生前整理のすすめ方を紹介しました。まだ完成していませんが、近々、子供たちに話してみようと思っています。
今後、子供たちと話したことも紹介していきたいと思っています。
皆さんもぜひ生前整理を始めてみてださい。
そして、皆さんそれぞれの何かを見つけてください。