父の葬儀を家族のみで、小さな火葬式で行いました(2022年8月)

2022年8月、父が亡くなりました。家族だけでお葬式をというのが父の希望でした。
そこで小さなお葬式を利用して、納棺式と小さな火葬式という形式で父の葬儀を行いました。

葬儀の参列者は喪主の母、弟夫婦、私の娘と孫、私の6人です。

また、今回はお坊さんを呼ばないという選択をして葬儀を行いました。

ここでは、

  • 火葬式当日の流れ
  • 納棺式の様子
  • 火葬式の感想

をまとめました。

最近よく耳にする火葬式ってどんな感じかなと思っている方の参考になればうれしいです。

目次

火葬式当日の流れ

最初に火葬式当日の一日の流れをご紹介します。

実家は集合住宅です。自宅での安置を希望しましたが、エレベーターや玄関の状況を見ていただいた上で、難しいとの判断で葬儀場にて、一日お預かり安置となりました。

9時半過ぎ、葬儀場に到着し、納棺式は午前10時から始まり、1時間ほどで終わりました。

霊柩車とタクシー1台で火葬場へ向かいました。

火葬場へ着いて、葬儀社の方が火葬許可証を提示して、受付をしてくれました。

葬儀社の方の仕事はここで終わりです。

その後、火葬場の係員の指示に従い、ひつぎを炉の中へ納めて点火しました。

火葬は1時間半から2時間くらいかかります。その間に待合ロビーで昼食をとりました。

13時過ぎに火葬が完了し、係員の指示に従い、お骨上げを行いました。

お骨上げが終わったのが14時頃で、それからタクシーの配車を依頼し、15時前には帰宅しました。

帰宅して後飾り祭壇を設置し、遺骨、位牌を安置しました。

納棺式の様子

父が救急車で搬送された病院は死後処置(エンゼルケア)というものがない病院でした。

そこで、葬儀社の方の提案で納棺師さんに来ていただくことにしました。

納棺師さんが

  • 体を拭いてきれいにする清拭(せいしき)
  • 爪を切る 髭を剃る
  • 「死装束」を着せる

それぞれの作業をする前に内容を説明して、一つ一つ丁寧に行ってくださいました。

すべての支度が完了した後、そばに寄って最後のお別れをしました。

そして、ひつぎに納めました。

皆で、ひつぎの中にお花、気に入って食べていたお煎餅、背広などを納めました。

ひつぎにお花を納めるタイミングで、弟は娘へ、私は息子へビデオ電話をかけて、今回参列できなかった子供たちと共に最後のお別れをしました。

今回、お坊さんを依頼していたら、ひつぎにふたをする前に納棺経を唱えてもらうという流れになったと思います。

火葬式を終えて

納棺式は厳かな雰囲気の中で、「最後のお別れなんだね、旅立ちの準備を整えてもらっているんだね。」と納棺師さんの所作をただただ静かに眺めていました。

今回は祭壇もなく、お坊さんもいない葬儀に決めたので、どんな感じになるのかなと思っていたのですが、この納棺式の時間が大切な時間になりました。

家族だけの葬儀ということで選択した納棺式と火葬式という組み合わせでしたが、私たち家族には合っていたと思います。

火葬場でみた光景

火葬にかかる時間は2時間くらいで、その間に昼食をとる場合が多いと思います。
ひつぎを納めて点火した後、広い待合ロビーに案内されました。
待合ロビーはテーブルとそのテーブルを挟んでゆったりと3人が座れるソファーのセットが間隔をあけて設置されていました。
私たちが火葬場で受付したのは最後の方で、すでに多くの人がいました。
個別の控室もあって大勢で参列されているご家族もいましたし、私たちのように一つのテーブルを囲んで座っている方々も多くいました。
やはり最近は葬儀スタイルも葬儀に参列する人数も色々な選択があるのだと思いました。

遺族がきちんとお別れをして見送ることが大切なことで、どんな葬儀のかたちでもよいと思います。

ただそのときのために備えは必要です。

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