亡くなった後の手続き、凍結された銀行口座は手間がかかる話

夫が亡くなり、必要な事務手続きのために役所や銀行へ行きました。

申請する内容、必要な書類、書き方等を教えてもらい、一つ一つ片付けました。

どこでも分かりやすく親切に教えてくれました。大変だったのは手間がかかるということでした。

今回は事務手続きで経験したことをご紹介します。

目次

亡くなった人の銀行口座は凍結される

名義人が亡くなると銀行口座は凍結され、以後、口座の入出金が一切出来なくなります。

この事については知っていたので、すぐにある程度の金額は引き出していました。

電気、水道、ガス等公共料金、固定電話等の契約者は夫で、その料金の支払いは凍結された銀行口座から引き落とされていました。

急いで電力会社、水道局、ガス会社、NTT等へ連絡を入れて、それぞれの契約を私の名義変更の依頼をして、新たな引き落とし口座の申請書を送ってくれるよう依頼しました。

引き落とし口座の手続きが完了するまでは、請求書が郵送され、それで支払いをしていました。

一番手間がかかったのは凍結された銀行口座の解除手続き

亡くなった人の預金は相続人の共有財産となり、凍結を解除するには、必要な書類をそろえて提出し、払い戻しの手続きをするということでした。

手間がかかる書類は下記の2つでした。

  • 相続人全員の印鑑証明書
  • 故人の出生から死亡までの戸籍謄本

相続人の印鑑証明書
私も子供たちも印鑑登録をしていなかったのです。
それぞれ印鑑を購入して、印鑑登録をして証明書を発行してもらい、送ってもらいました。

故人の出生から死亡までの戸籍謄本
引っ越しで転籍をして、戸籍が複数になっている場合は、一番新しい戸籍から古い本籍地を読みとり、遡っていくことが必要になります。
本籍地の役所の窓口に行って、「銀行口座の解約に必要なので、戸籍の発行希望で来た」と話すと、ここの役所で用意できる戸籍を発行してくれて、次はどの役所に問い合わせるといいのかまできちんと教えてくれます。
次の役所は遠くて行くことが出来なかったので、郵送で取り寄せることにしました。
郵便局で手数料分の定額小為替を購入し、返信用封筒を同封して、役所に送ると一週間くらいで戸籍が送られてきました。

必要書類をそろえて再度銀行へ行き、解約手続きをしてもらいます。

複数の金融機関に口座があれば、それぞれの金融機関へ行き、書類を提出して手続きをします。

役所の方も郵便局の方も、私のような問い合わせに慣れているのでしょう、親切に丁寧に教えてくれます。
ただ、手間と日数がかかるのです。

手続きの流れはこんな感じ
  1. 銀行へ行き、書類をもらってくる
  2. 役所へ行き、印鑑証明と戸籍謄本の取得
  3. もう1か所の役所は遠方だったので、郵便局で手数料分の定額小為替を購入し、返信用封筒と共に郵送
  4. 一週間ほどで、遠方の役所から戸籍謄本が届いたので、書類を持って銀行へ行き、手続きをした

銀行へ行く → 役所へ行く → 郵便局へ行く → 銀行へ行く
手続き完了までに4回外出が必要でした。口座のある金融機関それぞれで手続きをします。

国民健康保険、遺族年金等の手続き

国民健康保険の加入者は資格喪失届の提出が必要です。

印鑑登録証は返還します。

年金は遺族年金の手続きをしました。
戸籍謄本を用意したり、少し手間がかかりました。

運転免許証は返納しました。

オンラインサービスの登録のファイルが見つかり解約ができた

夫は仕事関係で、レンタルサーバーやメールアドレス等、複数のオンラインサービスを利用していました。

登録については知っていたが、細かい内容までは把握していませんでした。

亡くなった後、夫の机の整理をするとオンラインサービスの登録内容のファイルが見つかりました。

それは夫が、登録したオンラインサービスを管理する自分のためのファイルでした。

そこにはパスワードも手書きでメモしてあったので、退会手続きをスムーズにすることが出来ました。

ファイルが無ければ退会手続きは出来ませんでした。

亡くなった後の事務手続きは時間と手間がかかります

今回は、夫が亡くなった後に経験した事務手続きについて、一部紹介しました。

内容によっては、書類をそろえて再度手続きに行くこともありました。
私は当時、仕事をしていなくて時間があったので、手間はかかりましたが、手続きそのものはスムーズに完了しました。

ただ、仕事をしながら、書類を用意して銀行や役所を回ることは、かなりの負担になると想像できます。

少しでも手続きをする人の負担を軽くするために、生前整理はしておきたいですね。

事務手続き完了までに3か月近くかかりました

先日、当時郵送で取り寄せた戸籍の発行日付を見ると、夫が亡くなってから2か月以上経っていました。
銀行口座の手続きは手間がかかるので、きっと最後にしたのでしょう。
それから複数の金融機関に書類を持って行ったとなると、夫が亡くなった後の事務手続きが完了するまでに3か月近くかかったということになりますね。

大切な証書、書類の保管場所を決めて保管する。ここから始めよう

生前整理が必要ですって、分かっているけど…。なかなかきっかけがないと始めないですよね。

でも、遺族が困るので、先ずはこれだけやっておこう

  1. 大切な証書、書類は分かるように保管しておく
  2. メモでもいいので、やってほしいことを書いておく

知人の話ですが、お父さんが亡くなった時に、なかなか年金手帳が見つからなかったと。お母さんもしまってある所が分からず、皆一緒に、かなり探したということでした。

これを読んだ方が、生前整理を始めるきっかけになれば嬉しいです。

また、これから遺族として手続きをする可能性のある方にも参考になればと思います。

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  • やり残した事に気づいた時には、そこから準備して実行する事も可能です
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