親を見送るということ|後悔しないための備えと心構え

親の終活や生前整理について

親に話したいと考えていても、良いタイミングがなく切り出せなかった方

親に話してみたけど、うまくすすめられなかった方

たくさんいらっしゃると思います。

私もその一人でした。切り出せずに諦めてしまいました。
そのうちに父が亡くなりました。

今回、諦めずに私個人でも情報収集をしておいて、その日のために備えておくことができたなという思いが残りました。

そこで、この記事でまだ時間のある方にお伝えしたいと思います。

目次

親の終活を諦めたいきさつ

2011年、夫が病気で亡くなり、私はひとり暮らしをしています。
私が亡くなった後で子供たちが困らないように、2019年頃から生前整理を始めました。

両親にも今後の自分たちのことを考えてほしいと思っていましたが、話すきっかけを作ることができませんでした。

両親からもそのような話題がなかったので、何も考えていないのか、決めていて口に出さないだけなのかわかりませんでした。

そのうちに父の体調が悪くなってしまいました。

葬儀や納骨について、どのように思っているのかな。
でも、今からもう聞けないよね。
その時がきたら、母の希望を聞いて行えばよいと……

そんなふうにあっさりと諦めてしまい、何の情報収集もしませんでした。

父が亡くなる直前に母が見つけた父のエンディングノートと葬儀

2022年8月、父は自宅で具合が悪くなり、病院へ搬送され、そのまま亡くなりました。

父が亡くなる一週間前に、母が父の部屋を片付けていて、ファイルを見つけたそうです。

ファイルの最初のページに葬儀について、家族のみの葬儀を希望していると書いてあったそうです。

母はこのようなファイルを父が作っていたということを初めて知ったそうで、このファイルがすぐに必要になるなんて思っていないので、そのページだけを読んで終わりにしたということでした。

父が搬送された病院で、母に葬儀について聞くと「私もお父さんと同じで家族のみの葬儀がいいと思う」ということでした。

母が葬儀会社については何もわからないと言うので、私が自分の生前整理を行っている中で、葬儀について考えたいと思って資料請求をしていた小さなお葬式へ依頼して行いました。

父の葬儀を終えて思ったこと

父のエンディングノートがあってよかった

父が家族のみの葬儀を希望していたことを知ったので、母も即答できたのだと思います。

そうでなければ、家族のみの葬儀がいいのか、親戚に連絡をしようかと葬儀のスタイルから悩んでいたと思います。

母は葬儀社の方と打ち合わせをする中でも、迷って決断できない場面がありましたが、何とか葬儀を終えることができました。

父がエンディングノートを作成していたこと、父が亡くなる前にそのエンディングノートを見ることができてよかったと思いました。

葬儀については前もって調べておくべきことだとわかりました

両親は集合住宅で暮らしています。父を自宅で安置したいと希望しました。

病院から自宅に戻って、葬儀社さんにエレベーターや玄関口から部屋へと確認していただいたのですが、難しいということで、そのまま葬儀場へ向かい、お預かり安置となりました。

そして、葬儀場で葬儀の打ち合わせにすすみました。

母も自宅に戻ると、少し落ち着いて葬儀のことも考えられるかなと思っていたので、残念でした。

事前に調べて問い合わせをしていたら、集合住宅なら自宅での安置は難しいという回答をいただいて、そのつもりで備えをしていたでしょう。

葬儀の費用については、私が資料請求をしていた小さなお葬式へ依頼したので、パンフレットで料金を確認できていたので、慌てずにすみました。

もし、父のエンディングノートもなく、葬儀社も何もわからない状況だったら……

どうなっていたのでしょうか。大変だったと思います。

葬儀について親の希望が聞けていないのなら、なおさら、情報を集めて、問い合わせをして内容を確認して、葬儀のスタイルや葬儀社の候補をいくつか考えておくべきでした。

親を見送るということ

お葬式は永遠の別れの場になるので、もっとこうしたかった~という後悔が残るようなものにしてはいけないと、昔から思っていました。

今回の父の葬儀では私の後悔というより、母が後悔するような葬儀であってはならないと強く思っていました。

父の葬儀は何かめぐり合わせで導かれて何とかおさまったかなという感じですが……

事前の備えはできていませんでしたが、心構えだけで何とか乗り切れたと思っています。

葬儀後も親類へ連絡するタイミングから香典のお返し、四十九日まで母の希望を聞いたり、相談にのったりしてサポートしました。

まだ、納骨するところが決まっていないので、もう少しサポートが続きます。

一番良いのは、親が元気なうちに話し合うことです。

しかし、なかなか簡単なことではありません。

そこで後悔しないために情報を集めて備えて、心構えを持つことです。

家族が亡くなった後の事務手続き

葬儀を終えると、事務手続きを始めなくてはなりません。

家族が亡くなった後の事務手続きの主な内容は

  • 役所で手続きをする健康保険や国民年金
  • 故人が契約していたものの解約あるいは名義変更
  • 生命保険の請求や相続関係の手続きなどで

亡くなった家族が誰なのかによって手続きの内容が変わっていきます。

私は12年前、夫が亡くなった時に事務手続きをしました。

その経験があるから、父の手続きに関して、母のサポートをスムーズにできました。

その手続きをした経験がなければ、どのような手続きが必要となるのかを把握しておくだけでも備えになります。

まとめ

一番良いのは、親が元気なうちに話を聞いて備えをすることです。

しかし、それはなかなか簡単なことではありません。

備えをしていなければ、親が亡くなって冷静ではない時に、限られた時間の中で選択しなければいけなくなります。

親と話ができても、できなくても、後悔しない大切なお別れの儀式ができるように備えておくことをおすすめします。

今、身近に葬儀ということではないけれど、葬儀やその後の手続きについて知りたいという方へ
小さなお葬式の資料はわかりやすいです。

おすすめポイントは

  • 葬儀プランがわかりやすいです
  • 同封される「新 喪主が必ず読む本」は遺族になる方皆に読んでもらいたい一冊です
  • 資料到着後、運営会社から電話がかかってくることがないので、安心です

▼小さなお葬式で届いた資料の内容はこちらの記事です

この記事をSNSでシェアする
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次